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深夜1:30に、目覚し時計が部屋に鳴り響く。
何とか目を覚ますことが出来た。

シナイ山の頂上はとても寒いらしいので厚着をして身支度が済んだら、ホテルのロビーへ向かう。
2時までにホテルロビーへ行ったら、ホテル側がシナイ山の麓までタクシーをチャーターしてくれるからだ。

だが、2時になってもタクシーは来ない…
2:30になってもタクシーが来ないので、ホテル側がツアーで来ていた韓国人団体旅行者のバスに便乗出来るよう手配をしてくれ、それに乗ってシナイ山の麓まで行くことが出来た。


シナイ山(中央の岩山)は

石や岩がむき出しになっていてゴツゴツして少し歩きづらい。

麓から山の頂上まで行くには二つのルートがある。
一つは距離は短いが、かなりきつい階段コース。
もう一つはラクダ道を歩いて行くコース。

こちらはラクダに乗って山の七合目まで行くことが出来るが、最後は800段程、階段を登らなければならない。
私たちは体力の事を考えラクダに乗って、頂上付近まで行くことに。


初めてラクダに乗ってみたが、ラクダは背が高いので結構見晴らしがいい。
だが夜のはずなのに、なぜこんなに見晴らしがいいの?街灯があるわけでもないのに…?
それでふと頭上を見上げ、月を見ると驚いてしまう!
月は黄色い物と思っていたが、真っ白く光っていたのだ!
空気の綺麗は所と、周りになにも明かりがない時、月がこんなにも美しいとは思わなかった。
暗いと思って懐中電灯を持っていったが、必要がないくらいに周りがハッキリと見える。
その月の光に照らされて、人影や山の輪郭がハッキリと照らし出されている。
遠くから沢山の人がラクダに乗っている姿が見えたが、まるでアラビアンナイトの世界のよう。
また、周りは闇夜ではなく青白く光っているようにも見えて、神秘的で幻想的な世界。


約2時間くらいラクダに揺られ、山の七合目に到着する。
ここからは階段なのだが、階段と言っても整備された階段なのではなく、ただ石を積み上げただけの階段。
もちろん手摺などはなく、所々石の積み上げが悪く、ガタガタしていたり、一歩足を踏み外せば横は崖みたいな所があり恐かった。


40分程歩いたら、なんとかシナイ山の頂上に到着。
頂上に到着すると、どこからこんなに人が来たのか?と思うほど沢山の人が来ていた。


頂上の小屋の脇に私たちは場所を陣取り、朝日を待つ。
時計を見るとAM5:30。朝日はその一時間後らしい。
頂上はさすがに寒く冷え込んでいる。


時が刻々と経つと徐々に地平線から光りが見え始めてきた。

それと同時に周りの岩肌もドンドン紫色に光始めてくる。


二人で一時間程寒さと戦い待っていると、周りから歓声が!
朝日が地平線から昇ってきた!


その朝日を見た時、美しさにウットリしてしまう。
空が真っ赤に燃えて、太陽も真っ赤!日の丸とはここから来ているのか!と実感。

その光に照らされて、周りの山々も萌え‥燃えているように見える。
 

神秘的な光景だ!
この光景をみたらシナイ山が神聖な場所と言われているのにも納得が行く。
疲れも吹っ飛んでしまった。


30分ほど、朝日を見たら、下山開始。
下山もラクダに乗ることにするが、これが失敗‥
乗ってわかったのだが、登りの時と違って、ラクダは降りる事に弱いらしく、ものすごく揺れる。
おかげで二人とも、お尻が痛くなってしまった。
あまりにも揺れて、お尻が辛いので途中で降りて歩いて行く事に。
下りではラクダに乗らないべし!勉強になった。


麓に到着したら、聖カテリーナ修道所があったので、ついでにそこを見学。
ディズニー映画「プリンス オブ エジプト」のモーセが奥さんと出会いのきっかけとなった井戸や、

神と対話をした燃える芝などがあった。

映画の舞台になった場所が目の前にあると思うと感動。
また燃える芝はここの修道所の中でしか育たないらしく、他の場所では枯れてしまうらしい。
う〜ん‥不思議‥


この後はホテルへ戻って、朝食を取ってユックリと休む事に。
今回は強行軍だったので、スッカリ疲れきってしまい、夜まで部屋で爆睡‥
夕食をとった後も部屋でゆっくりと休む。


翌日は朝6時のバスでカイロに戻らなければならないので早めの就寝‥


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何とか朝の4時、無事に目が覚めて身支度を終わらせ、6時のバスに間に合った。


帰りもコーランのサービスはあったが、終了後は何も流すことがなかったため、とても静か‥


6時間程バスに揺られると、無事カイロに到着。
行きは8時間かかったのに‥行きのバスの親父がいいかげんな奴だったと実感。
でも、ま〜こうゆう事もあるさね。


その後は、前回泊まった安宿に決めて、その日は就寝‥



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