10/29


今日は朝から夫婦間の戦争が勃発!
きっかけは、些細な事から…
出発する寸前に私(@夫)のお腹が痛くなりトイレに駆け込んだことから。
ことが済み終えバス停に行ったが、待てども待てどもバスは来ない…
私(@夫)のせいで、ただでさえ本数の少ないバスに乗り遅れたと@妻が思い、「オットが行く寸前にお腹を壊すから悪いんだよ!」と言われ、怒り爆発!
「ツマだって昨日具合が悪くなったから、行く予定の場所に行けなかったんジャねーかよ!」などと言い合い第一次戦争勃発!
その後、別のバス停に行って、他のルートで行こうと決まる。
バスに乗ってもお互い目も合わさず、一言も言葉を交わさず…
その後、別のバス停に着き乗り換えるためバスを待つが、待てども×2…バスは来ない…
そこで@妻は嫌気と怒りで「今日は帰ろう!!」と。
それに対して私が「何のために来たんだよ!」と反論し、またもや第二次戦争勃発!
その後30分ほど待ち、やっとバスが来て乗車。
バスの中でお互い「さっきはゴメンね…」と謝って夫婦安保条約が結ばれ終戦


だがここからドラマが!
何と目的地行きのバスに乗ったのはいいが、降りる駅を間違えてしまい乗り越してしまう。
目的地の3Kmぐらい先で降りてしまったのだ!
幸い直線道路だったので、目的地まで歩いて行く事に。
目的地の入り口に何とか到着するも、「入り口から観光場所まで3Km」の標識があり、あまりのショックで「一度ホテルに戻って出直そう…」と…
ホテルまでは5Kmあるが、歩いていればバスが通るので(カッパドキアのバスは適当な所で立ち止まっていたら、停まって乗せてくれるシステム)、それに乗ればいいやと思い、トボトボと歩く事に。
だが、歩けど歩けどバスは来ない…
歩いている内に雹混じりの大雨が降ってきてしまい、扉の閉まっている倉庫の前の狭い軒下で雨宿り。
だが、雨はどんどん強くなるばかり。
そこで、私(@夫)は心の中で「昨日行けなかったのは、今日いい事があるからと思って前向きに考えたのに!朝から喧嘩はするし、雨に濡れるはで何もいい事がないなー!」と子供みたいな事を考え、怒り心頭!
@妻と「雨はいつ止むか?」と「バスは来ないのか?」と話していると、20mぐらい先の目の前の家から傘を二つ持って私たちに向かって来る、若く可愛らしい女性が。
私たちの目の前に傘を差し出し「私たちに傘を貸してくれるのかな?」と思ったら、笑顔で「雨が降って大変でしょ?私の家で雨宿りしなさいよ」(英語)と。
最初何を言っているのかわからず「エッ!OK…」と返事してしまい、私たちは家に着いたら睡眠薬の入っているお茶を出されてしまうのか?と恐れながら付いて行ってみた…


家につくと彼女のお母さんが「さー上がって×2。寒かったでしょ?濡れている服を脱いで。乾かしてあげる。暖まっていって。」(トルコ語)と笑顔で迎え入れてくれた。
彼女の優しい笑顔を見たとき、騙す人ではないと直感。ホッ…とした。
そして「お腹は減っていない?トルコの家庭料理を食べる?」(トルコ語)と言って、豆の入ったトマトスープ、パン、トルコの漬物(ピクルス)、トルコ茶、トルコのスイーツを出してくれた。
スープは、冷えた体と、喧嘩をして冷えた心に染み渡るほど、温かく本当に美味しかった。


そして何気なく窓の外を見ると、私たちが雨宿りをしていた場所が丸見え。
多分、私たちが立ち止まって困っている姿を見て、家に呼んでくれたのだと思う。


若い女性の名前はエスラ、学生で20歳、彼女のお母さんは自称38歳(笑)、おばあちゃんは70歳だった。お互い英語が苦手で意思疎通が難しかったが、辞書と、簡単なトルコ語で何とか会話でき楽しい時間を過ごすことが出来た。


2時間後、バスが来るとのことで、バス停まで送ってくれることに。
別れる時に、@妻は初めてお母さんと、エスラにハグをされ、嬉しいのと別れ惜しいのとで涙…
TVの「田舎へ泊まろう」のゲストが泊めてくれた人との別れの時に、涙する気持ちがわかった…
日本に帰ったら、必ず手紙と写真を送るね。と約束して、お別れ…
バスに乗り出発して、彼女達の姿が見えなくなると淋しくなるのと同時に「不思議な出会いだったね」と…


トルコでは、良い出会いも悪い出会いもあったが、今回の出会いは不思議で心が暖まる出会いだった。
正直イスタンブールの人には疲れていたが、カッパドキアの人達はイスタンブールと比べ、穏やかで親切で優しい人達が沢山いてホッ…とする。
ここでは昔のトルコが生きているのだな〜と思うと、またここに来てみたい。


また、私(@夫)は「何も良い事がない日だ!」と思っていたが、こんな不思議な出会いがあって、心が暖まり「前向きに考えていると良い事が必ずある!」と実感した。
もし昨日@妻の具合が悪くなく、普通に観光に行けたとしたら、今回の出会いはなかった。
そう思うと、「袖すり合うのも他生の縁」これを痛感と実感し、今までのタイ・カンボジア・インドネシア、そして職場、友人などとの出会いやタイミングとは不思議な物だなと思った


ちなみに恥ずかしい話だが、私(@夫)は「袖すり合うのも多少の縁」だと今まで思っていた…


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